月経前の睡眠障害

近年、日本でも「月経前症候群(PMS)」という言葉が一般的になってきました。
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これは月経前になると起こる気分の落ち込みやイライラなどの精神症状、頭痛やめまい、耳鳴りなどの身体症状を総じて指すもので、自覚する女性は8割にもなると言われています。
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PMSの症状やその重さは個人差が激しいのですが、「夜に眠れない/昼間に眠くなる」という訴えはかなり多くなっています。
女性の月経は、平均して28日を1周期としています。排卵後から月経直前の「黄体期」と呼ばれる期間には、女性ホルモンであるプロゲステロンが増加します。
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このプロゲステロンには、基礎体温を上昇させる作用があるため、黄体期の体温はふだんよりも0.5度ほど高くなります。人の体温は1日のあいだにも変動し、通常18時くらいにもっとも高くなりますが、黄体期の女性は1日を通して体温の振幅が小さくなり、とくに夜間に充分に体温が下がらなくなります。このため、夜の眠りが浅くなり、日中に眠気が強くなるのではないかと考えられています。この傾向は黄体期のとくに後半、月経前に強まります。また、黄体期には睡眠物質のメラトニンが分泌されにくくなるという報告や、セロトニンという脳内物質が減り、不眠につながるイライラ・落ち込みを引き起こすとも言われますが、まだ明確には分かっていません。

生活習慣でPMSに備える

月経前の睡眠の質の変化は、多くの女性が体験します。とくに忙しく働いている女性の場合、勤務時間中の眠気や注意力の低下は深刻な問題ですが、ある程度折り合いを付けていく工夫をしなくてはいけません。
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朝はまず早めに明るい光を浴びて体内時計を調整しましょう。朝食もしっかり摂って活動に備えます。
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夜はぬるめのお風呂に時間をかけて入り、体を温めることで、逆に熱の放出を促します。体温を上げる軽いストレッチなどをしてもよいでしょう。
もし、睡眠障害のほかにも精神の抑うつや頭痛、のぼせなどPMSの症状が強い場合は、レディースクリニックや心療内科、睡眠外来の診察を受けることが勧められます。

 

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